標高差:670m
累積標高差:769m

2014年05月03日(当時64歳)


日本三百名山に戻る

長野県飯田市
登り:1時間51分
下り:1時間40分
トータル:3時間31分
(休憩時間含まず)
信州山岳ガイドから
  標高のわりにはボリュームのある堂々とした姿で、長野県最南端近くにでんとかまえている。 じっさい、北の遠山郷や遠山川右岸の山並みから見ると、遠山川から熊伏山めがけてせりあがっていく尾根は太くて急、しかも長くてまるで三千mの高山かと錯覚さえ抱かせる。 飯田市南信濃「遠山郷」から小嵐川沿いの国道
152号線に入って南下し、最終地に近く青崩峠への遊歩道入口が入山口。 峠までおよそ20分。峠からは、左側は静岡県、右側は長野県のはっきりした尾根が三町村境の分岐まで続く。 道もしっかりと踏まれて広いが、途中に急登もあり滑りやすいので要注意。 ブナが目立ちはじめてからしばらくして分岐(1時間40分)。 右折して両村境の尾根を北上し頂上(20分)。 他に天竜村平岡から大井川沿いのコースがあるが、
本文のそれよりもきつく、時間もかかる。
Road Map :中央道を飯田山本ICで下りて、R151を南下、R418からR152に入り青崩峠に向うが、
            手前で通行止め、兵越峠越えをして南側から向かい青崩峠に向うが、こちら側も途中通行止め。
Route Map:塩の道登山口から青崩峠まで歩き、山頂を往復する。
日本三百名山』 何の見所も無い、極平凡な山だった。
熊伏山を登り終えて
  最高の天気の中、最高の山へ。とは成らなかった。 多くの日本三百名山がそうである様に、悪くはないが良くもない山だった。 日本三百名山を登っていると、深田久弥氏が定めた日本百名山の素晴らしさを改めて実感することが出来る。(賛否両論はあるが)
高塚山へ移動する
  今日中に登れるかどうかは、登山口に着く時間で決めたいが、取り合えずは山犬段の登山口まで移動する。 熊伏山からは直ぐ近くの山であるが、この辺りの山は山脈で遮断されており、大きく迂回して次の山へ移動することになってしまう。 移動が大仕事となる。

前日の移動
  午前中に脳神経外科へ頭のMRI検査を受けに行くが、脳周囲の水は一向に引いておらず、更に検査を
続けて行くとの診察結果であった。 スーパーで食料を仕入れて昼過ぎに自宅を出発する。 中央道、阿智PA
で車中泊、ここで0時を過ぎるのを待つ。 気温、10℃、シュラフに潜り込まなくても充分、眠れた。

2014年度のミニ遠征
257熊伏山 (1,653m)
05/03 05/03 05/04
熊伏山 高塚山 山伏岳
くまぶしやま
崩れそうな林道を車で行くのは問題がありそうなので、ゲート手前に
車を停めて、ここから ”青崩峠”まで歩くことにしたが、
ここが ”塩の道園地”であり、登山口になっていた。
早朝に長野県側から ”青崩峠”に入ろうとしたが、峠まで4kmを
残して林道は通行止めとなっていた。 通行止ゲートはしっかり施錠
されており、突破は無理だったので、山脈を半周して静岡県側に廻っ
てみることにした。 しかし、静岡県側も途中、林道通行止となって
おり、簡単なゲートを越えて歩いて見に行ってみると確かに林道は
崩れていたが、車で通れなくはなかった。
古くに整備されたと思われる石畳道を進んで行く。
大きな石碑には ”塩の道”と書かれており、昔は重要な峠だった様だ。”青崩峠”まで20分と書かれていたので、準備運動には丁度良いかも知れない。 5時46分に歩き始める。
15分にて ”青崩峠”に着く。 歴史を感じる雰囲気だ。
休憩場所か、木製テラスがあり、一番奥に標高1,082mの表示があった。
ここから標高差650mの登りが始まるのか。
長野県側を見る。 遠景はもやっている谷間の風景。
このアングルには有名山は入っていない様だ。
しばらくは偽木で整備された階段道が続く。
樹間から大きなピークが見え、山頂は意外に近いと思ったが、
これは単なる尾根の端だった。
気温10℃、カラッとした天気の中、樹林帯を登って行く。
ヤセ尾根の下には土が殆んど無く、樹木の根だけで頑張っていた。
ここにもヤセ尾根があり、道の下の土は抜けていた。
程々の斜面を登って行くが、何の変哲もない。
52分にて下から見えていた崩壊帯の上部に着く。
方向を変えて崩壊帯を見る。 どこにでもある崩壊帯でびっくり
する程の規模ではなかった。 他に見所が何も無かったの、
この崩壊帯だけが唯一の見所だった。
雰囲気的には悪くない登山道であるが・・・
退屈な尾根筋の登りが続く。
59分にて下から山頂に見えていた1,433mピークに着いた。
ここは広々としてピーク感はまったく無い。尾根の端であり、
下からはピークに見えていただけだった。 左側には電波反射板の
鉄塔があり、そこからの展望はすこぶる良かった。
更に真っ直ぐな尾根道を登り続けて行くが、急な所は無かった。
前方に主尾根が見えてきた。 やれやれである。
1時間33分にて ”尾根出合”に着く。
”前熊伏山”(1,620m)の標識があったが、
ピーク感はまったく無く、山には感じ取れない。
尾根出合から右側に折れて、緩やかに下って行く。
ここで久し振りにニホンリスに出合ったが、軽く
逃げられてしまい写真に収めることが出来なかった。
主尾根を緩やかに登って行き、1時間51分にて ”熊伏山”(1,653m)に着く。
見るからに面白くなさそうな山頂だ。
山頂には誰も居なかったので自分撮りをしておく。
山頂から天龍村への登山道案内があった。
山頂表示板は素朴で好感が持てた。
山頂から見えている東方向の展望。 南アルプスの南端の山脈であり、
山名は判るはずがないので、天龍村のHPから調べた。
残念なことに南アルプスの有名山、赤石岳、聖岳は左の樹木で
隠れてしまっている。 辛うじて光岳だけが何とか見えていた。
17分で主尾根出合に戻り枝尾根へ下山して行く。
登りと同じ道ではあるが、視点が変わると違う道に
思えてくる。
山頂で17分程、朝飯休憩して下山に入る。
主尾根のフラットな道を進む。
登り時、写真を撮る気がしなかった電波反射板の鉄塔に戻って来る。
ここからの展望は素晴らしいが、南アルプスの有名山は見えていない。
底の抜けたヤセ尾根を通過するが、雪庇と違い、
危険感はまたくない。でも、注意しないと・・・
下山時、ピンポイントで南アルプスの主峰が見える場所があった。
まだ残雪で真っ白な ”聖岳”(3,013m)は合っていると思うが、他の山は少しずれているかも知れない。
今日、初めて会ったハイカーは地元のじっちゃんだった。
彼から ”聖岳”の存在を教えて貰った。
最初の底が抜けたヤセ尾根に戻る。
数時間前に登って来たヤセ尾根を淡々と下って行く。
朝見たのと同じ谷間の景観にはツツジが沢山咲いていた。
登山道もツツジは咲いているが群生的なものはなかった。
振り返り熊伏山を見る。 登山道からも、山容からもこれが
日本三百名山だとは感じられなかった。
穏やかな ”古道”を下山して行く。
下山1時間25分にて ”青崩峠”に戻って来る。
下山1時間40分にて登山口に戻り、”熊伏山”を終える。
登山口の駐車地には浜松ナンバーの車が4台に増えていた。
その1台はじっちゃんの車であろうし、もう1台は途中ですれ
違った御夫婦の車だろうが、後の2台の持ち主はどこへ行った?
取止め
2024年6月20日改定